社長の10か条・スタッフへの思い・研修・映画“おくりびと”鑑賞

社長の10か条

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    介護業界は、給料が安いから、離職率が高い。〟というのが、この業界の定説になっているようですが、
    では、単に給与水準が他業種並みになれば、介護業界の離職率は下がるのでしょうか?
    答えはNOです。
    介護福祉事業に新規参入してから、今年で9年目を迎えました。
    この間、私なりに感じたことを、まとめてみました。

現場が必要とするものは、購入します!


〝あれがほしい〟〝これがほしい〟そう、現場のいう事を全部聞いていては、キリがありません。
ですが、必要なものは、購入します。
うちの事業所でよく要望が出るのが、シルバーカーとエアーマット。
デイ用には、数台用意していますが、施設系は、基本的に利用者さんに購入してもらうことが原則です。
シルバーカーは、1~2万のものなので、まだ良いのですが、問題はエアーマット。
新品は10万円以上するので、利用者さんの負担が大変です。
とはいえ、早く購入しないと、すぐに褥そうができてしまいます。
結局スタッフのアイデアで、中古品のエアーマットを4~5万円で購入して利用者さんに、
月2,000円程度で貸し出すことで、意見が一致し、2台購入しました。
けれども、いくら要望があっても買えない物もあります。
こころの機械浴槽で、サンヨーのハーブを使っていますが、チェアーがもう一台あると、入浴がスムーズに
できるとのことで、見積りをとったら、なんとチェアー1台、50万円という見積書がきて、びっくり。
さすがに断念しました。
また、雨の日に駐車場がぬかるんで、デイの利用者さんの車の乗り降りが大変と、聞いてはいましたが、
外構工事となると、費用のかかる話のため、結局工事したのは、要望が出てから一年後ということもありました。
いずれにせよ、できることは、すぐにやります。無理なときは、現場スタッフとよく話し合います。
(説明の無い先延ばしは、現場の士気を下げてしまいます。)

社長よりスタッフへの思い

平成17年2月に、ケアリゾートの介護福祉事業がスタートして、七年が経ちました。
離職率の高い業界と言われていますが、職員を確保することについてのご苦労や、スタッフへの想いなどを
聞かせてください。
そうですね。
施設の建物や、食事の質にこだわったり、利用料金を地域にあったものに設定することは、なんとか実現できました。
ですが、一番大切なことは、その施設で働くスタッフが、生き生きと仕事をしていることなんですね。
これを、実現、継続するのは、並大抵の事ではありませんでした。
給与、勤務時間や休日、労働環境、人間関係に至るまで、そのどれもスタッフにとって満足の
いくものでなければ、職員は、会社に居ついてくれませんからね。(笑)

オープンから一年間は、本当によく人が辞めていきました。

当時は、社員の基本給が、13万円で、その中に4回の夜勤を含む、というものでした。
夜勤手当がつくのは、5回目以降で、それも一回につき、たった千円だったんです。
月6回の夜勤をしても、給与は13万2千円でした。
これでは、職員が辞めてしまうのも無理のない話です。

オープン当初は、介護の未経験者も多く、9人のグループホームに夜勤者2名、12人の特定施設にも、
夜勤者2名を配置していました。 
安全性を確保するためとはいえ、これでは、経営は成り立ちません。

夜勤者を徐々に各1名にし、夜勤手当を一回目から、千円、二千円と、上げていき、ようやく一回目の夜勤から手当が5千円ついて、基本給を14万円にできたのは、オープンから1年4ヶ月後でしたね。 

その間、5名のスタッフが、一ヶ月の間に次々と辞めてしまったこともありました。

その時は、残ったスタッフが、月7~8回の夜勤をこなしてくれ、2週間の連続勤務に耐えて、支えてくれたんです。 

資格者が辞めてしまって困った事もあります。デイサービスでも、なじみのスタッフが辞めてしまい、
利用者さんに「あの人はどうしたの?別の子も辞めちゃったの?どうなってるの?」と聞かれ、なにも言えず、
目に涙を浮かべていたスタッフの顔は、今も忘れられません。

外から見れば、順風満帆にみえていたでしょう、うちの会社も、スタートから一年は、ほんとうに大変でした。

当時、苦労をかけたスタッフには、今も頭が上がらないですね。(笑)
女性は、自分の子供を産むことができますよね。男性には、どう頑張ったって、無理な話です。

私は、〝法人〟というのは、男が産みおとすことのできる、唯一のものだと思っています。
この、かけがえのない存在を、支えてくれるのは、今日も現場で忙しく働いているスタッフ達です。
その〝人財〟を、大切に守り、育てていくのが、私の仕事だと考えています。

ケアリゾート 代表取締役社長 松井 隆
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